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一般歯科
痛くない治療への取り組み
一度削った歯や抜いてしまった歯は、元には戻りません。 当院では、知識と技術を活かして、なるべく歯を抜かない、削らない方法を採用し、患者さまが快適な生活を送れるように治療を進めてまいります。
なるべく痛みの少ない治療とは、たとえば、麻酔の際には、針を刺す歯肉の表面にお薬を塗る「表面麻酔」をしたうえで、通常よりも細い針を使用し、極力痛みを感じないように努めています。また、麻酔を怖く感じて、針を刺すところに意識が集中してしまったり、体全体が緊張したりすると、より痛みを感じやすいので、上手に患者さまの気をそらすような工夫もしています。歯の状態や治療方法について、疑問に感じることがありましたら、お気軽にご相談ください。
リラックスしていただく工夫
多くの患者さまが、歯科治療を受けるときに不安を感じてしまうのは、歯科医による説明や声がけが不足しているからではないでしょうか。お口の中はとても敏感ですので、「何をされているのかわからないのに刺激がある」と、不安に感じるのは当然のことです。
当院では、器具をお口に入れる際は、「右の上のほうを見ます」など、患者さまへご説明してから治療に取りかかります。また、椅子を倒したり下げたりするときも、必ず声がけをします。詳しく治療法を説明するのはもちろんのこと、小さな声がけを大事にすることで、患者さまがリラックスすることができ、安心・安全な治療が実現できると思っています。
むし歯になる原因とは
予防の概念が浸透したおかげで、日本人のむし歯は以前より減少しています。一方、こうした中でもむし歯になってしまう原因は、普段の食事の摂り方に問題があるようです。それは、「ダラダラ食べたり、飲んだりする」という習慣です。
食べたり飲んだりすると、お口の中のpH(ペーハー)が下がります。すると、「脱灰」といって、歯のミネラル成分が、歯から抜け出していく状態になります。なるべくその時間を短くしないと、歯のミネラル成分がどんどん溶ける方向に進むのです。pHは、いったん唾液で中和されます。ところが、食べ物をお口に運び続けると、pHはいつまでも下がったままになり、歯からミネラルが溶けだしている状態が続き、そこからむし歯になってしまいます。当院では、このように、患者さまの予防意識を高めるようなアドバイスを、積極的におこなっています。
当院の初期むし歯治療の方針
初期むし歯で、歯の表面が少し茶色になっていたり、ツヤがなくなったりした状態(CO)の場合は、治療をしないで「経過観察」とします。初期むし歯であれば、歯の「再石灰化」によって、健康な歯に戻すことも可能だからです。初期むし歯を削ってしまうと、歯は元に戻りません。削ったところから悪くなることもあります。したがって、できるだけ削らない治療と、その後の予防が大切になります。
むし歯の進行がエナメル質にとどまっていて、しみる、痛いなどの自覚症状がない場合(C)は、病変部を少し削り、「コンポジットレジン(CR)」という歯科材料を詰めて修復をします。
なるべく歯を残して「生活の質」を向上
むし歯の進行度が進んでしまった場合は、悪い部分だけを削り、歯科技工士が作る「インレー」という詰め物をはめ込みます。さらに進んでしまっていて、詰め物では追い付かない場合は、大きく削って「クラウン」という被せ物をすることになります。
歯の神経組織「歯髄(しずい)」まで悪くなっている場合、昔は歯を抜く治療がされていました。現在では、根っこの治療(根管治療)などをおこない、できるだけ歯を残します。また、年を取っても自分の歯がたくさん残っていることが、その方の生活の質(クオリティ・オブ・ライフ=QOL)を高めることがわかっていますので、できるだけ歯を残す治療をおこない、患者さまの将来の健康をお守りいたします。
予防歯科・歯周病
一生涯、健康な歯で生活していただきたい
「一生涯、健康な歯で生活していただきたい」というのが私たちの思いです。そのためには、日常の歯磨きでは落としきれない汚れを落とすため、歯医者さんに定期的に通っていただき、事前にむし歯や歯周病を防いでいくことが大切です。「痛くてたまらないから」ではなく、「むし歯や歯周病にならないようにしたい」「歯をきれいにしたい」そんな気持ちで、行きたくなる・通いたくなるような歯医者さんでありたいと思っています。定期的なメンテナンスで、お口の健康を維持していきましょう。
歯周病はどのように進行する?
歯周病とは、原因となるプラーク(歯垢)が、歯と歯肉の隙間に入り込み、歯を支える骨を溶かす病気です。成人の約80%がかかっているといわれています。痛みなどの初期症状がほとんどないので、気がつかないうちに進行していることが多く、最終的に歯を失ってしまう最大の理由とされています。日頃から、お口の掃除や定期検診などで、歯磨きだけでは落としきれない汚れをしっかりと落とすことと、生活習慣の改善に取り組むことが大切です。
歯周病のセルフチェック
このような症状がある方はいらっしゃいませんか? 当てはまる項目がある方は、歯周病の可能性がありますので、一度ご来院ください。
【PMTC】プロによる歯のクリーニング
PMTCとは、「プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング」の略で、ご自身の歯磨きでは落としきれない汚れを、プロの手によりキレイにします。
PMTCの流れ
1.歯石・歯垢除去
専用の機器で、徹底的に歯石・歯垢を除去していきます。
2.研磨
専用の歯ブラシとフッ化物入りのペーストを用いて、歯の着色を取り除き、
1本1本を丁寧に磨いていきます。
3.フッ素塗布
むし歯を予防する効果のあるフッ素を、歯と歯の間や表面に塗っていき、
むし歯になりにくい歯にしていきます。
4.ホームケアアドバイス
どうすればむし歯を予防できるのかアドバイスをさせていただき、
正しいブラッシングケアをご指導いたします。
保険診療でメンテナンス
治療が終了した後も、その状態を長く保っていただくために、定期的な受診をお勧めしております。定期的にご来院いただくことが、最善の歯周病予防となります。当院では、保険診療内での歯周病検査と、クリーニング、ブラッシング指導をおこなっております。また、新しく保険診療でメンテナンスができるようになりましたので、お気軽にご相談ください。